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Our story
其々のストーリー

Daisuke Ito

2020年4月入社 リハビリテーション部長

あの頃の想いを大切に。今自分にできることを。

当時のあの感動を私も与えられる側になりたい。

私には双子の弟がいます。
母親は町の小さな産婦人科に通っており、十分な設備が整っていなかったことも原因なのかもしれませんが、その先生の診断ではお腹の中の赤ちゃんは一人だったんです。 町の小さな産婦人科では、出産できる設備がないため大きな病院に移り、私を出産しました。
しかし出産したにも関わらず、母親のお腹はまだ大きいまま。どんどん容態も悪くなっている。
そこで改めてお腹を見ると、もう一人の赤ちゃんがいました。
本当に出産するまさにそのタイミングまで双子だと分からなかったそうです。

その影響で、弟は脳性麻痺の状態で産まれ、人工呼吸や薬を駆使して一命を取り留めました。
しかし弟には障害が残りました。
1人では立てない。座れない。動けない状態です。
そのような環境だったこともあり、弟がリハビリに通っていたので、私もよく一緒について行っていました。
先生の診断によると、弟は一生歩けないし立てないし、一人では行動できないとのことでした。

ある時、リハビリの中でご飯を食べる練習をする機会がありました。
その作業療法士の方は、弟に食事をさせるということを意識させずに、遊ぶようにリハビリをしていたんです。
当時幼かった私から見ると、その先生は本当に遊んでいるようにしか見えませんでした。
弟は自宅で介助してもらいながら食事をしていたのですが、そのリハビリが始まって少し経つと、弟が自分でご飯を食べると言うようになりました。
もともと自分で食事ができなかったところからできるようになり、1時間以上かかっていた食事が30分になりました。

病院の先生には、自分でできるようになることはないと言われていたにも関わらず、その作業療法士の方のおかげで、本人の意欲まで引き出し、いつの間にか自分で食事できるようになったんです。
当時の私は、お医者さんに治せないことをリハビリの先生が治したという感覚になりました。
子供ながらにすごく感動したことを今でも覚えています。
そのようなきっかけがあったこともあり、その方と同じ作業療法士を目指しました。

夫婦揃ってクリオに入社。

私は当時大学病院で9年間勤務していたのですが、患者様をお家へ送り出す支援はできても、送り出した後の支援はできないことが心残りになっていました。
しかし、結婚し神戸に引っ越すことも決まっていたので、もともと興味を持っていた訪問看護に挑戦することにしました。
訪問看護は訪問看護師がご利用者様を看護し、リハビリがそのオプションとしてあるようなスタイルが一般的だと思います。
ただクリオは訪問看護とリハビリがしっかり二本柱になっており、それぞれ質が高いことが強みになっているので、私の理想だと思いましたね。

実は私の妻も訪問看護に興味を持っていたこともあり、一緒にクリオに面接に行くことになったんです。
面接では、井芹さん、今川さん、私、妻の4人での面接だったので不思議な空間でしたね。
私達のようなケースは珍しいのかなと思っていたのですが、夫婦で入社される方が結構増えてきているんですよ。
また夫婦で入社したとしても業務の特性上、同じ利用者様先に訪問することはないので、直接関わることも少ないことも働きやすさに繋がっているのかなと思います。

訪問看護は利用者様だけじゃない。ご家族含めての訪問看護。

大学病院に勤めていた時は、患者様のご家族の面会等はあれど、基本は一対一でどれだけ関係性を築けていけるかだと考えていたんです。
しかしご利用者様先に訪問する際は、ご家族からその方の生活歴を知ることが多いので、より関係性が重要になります。
看取りの場合は、特にご利用者様との意思疎通が日毎に難しくなります。
そのような中でご家族とその方が好きだったもの等を一緒に見ながらお話をすることで、生活歴を一緒に振り返り、さらに良いケアに繋げる。
私は利用者様に寄り添うことの重要性については、ご家族を通してより深く理解することができました。

クリオはこれからも大きな組織になっていくので、スタッフが増えた際に対応できるように社内のルールや新しいリーダーの選出等、これからの未来を考えた政策が重要だと考えています。 新しいリーダーの選出に関しては、自分から挑戦したいという方が多い職場にしていきたいですね。
誰かのために何かをしたいという気持ちを持ち続けている方と一緒にお仕事がしたいと考えています。
私達と利用者様の未来を支えていきましょう。

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