Our story其々のストーリー
Kei Sasaki
2019年5月入社 看護部長お互い様精神で、働き方を改革。
両親と同じ看護の道へ。
両親は看護師をしており、二人とも同じ病院に勤めていました。
私の通っていた幼稚園と両親の勤めている病院が近かったので、両親の一生懸命働いているところやスタッフの方に頼りにされている姿を見て看護師という仕事には興味がありました。
ただ良いことばかりではありません。
仕事の都合上、幼稚園の迎えが遅くなったり、夜勤で夜はいなかったりするなど寂しい思いもしました。「看護師」という仕事に対して、憧れと同じくらい嫌なところも見てきました。それでも小学生の頃から両親を夢中にさせる看護という仕事への関心が次第に強くなり、「いつか両親のような看護師になりたい」と考えるようになりました。
資格取得後、私は5年間総合病院に勤めていました。
最初の1年〜2年間は、とにかく必死でした。学生時代に思い描いた「患者様とじっくりと向き合う看護」を行う余裕はなく、日々の病棟業務、覚えないといけない業務に追われとにかく必死に働いていました。仕事に慣れ始めた頃には、業務をいかに効率良くこなすにはどうすれば良いのかばかりを考えている自分にふと気づいたんです。「向き合う看護」がいつの間にか「こなす看護」になっていたんです。
そこから、自分の看護観を一旦見つめ直し、自分が理想とする看護を追求する努力をしました。姿勢が変われば見えるものも変わりました。どんなに忙しい状況であっても大切にしたい看護は実践できたんです。
今思えば環境の問題ではなく、自分の信念の未熟さによるものだったんだと思います。強い信念さえあればどのような環境であっても実現できないものはないと考えるようになりました。
クリオに集まるメンバーと一緒に地域の課題を乗り越えていきたい。
総合病院を退職した後、友人から会ってほしい人がいると言われました。
それが、井芹さんだったんです。井芹さんは出会って早々息継ぎも忘れるほどの勢いでクリオの使命やビジョンを一生懸命語ってくれました。それを聞いた時には正直心を動かされましたね。
少子高齢化が今後より一層深刻化する中で、私の考える理想の看護を「今」だけではなく「未来」も継続的に提供したいという想い、そしてそれを、一人の力ではなくチームの力で形にしようとしている事が私には伝わりました。
井芹さんから管理者(笠間さん)の話も是非聞いてほしいと言われ、後日クリオの事務所へお伺いさせていただくことになりました。
笠間さんと井芹さんから訪問看護についての想いや業務についてお聞きしたことで、訪問看護のイメージが変わりました。
訪問看護は看護師歴の長い方や訪問看護経験者でないと難しいというイメージがあり、選択肢にありませんでした。でも二人の話を聞いていると、大切なのは経験の長さではなく、自分の想い・志と本気で向き合う覚悟があるかどうかだと感じました。同時に、これから訪れるこの地域の課題に対して、ここに集まるメンバーと一緒に乗り越えてみたいと感じたんです。
マネジメント業務への挑戦。
まず始めたことは、「一番働く」ということ。
クリオに入社して半年が経った頃、井芹さんよりマネジメント業務に挑戦してみないかとお話がありました。
クリオの業務すら覚束ない中、本当に自分にできるのか何度も考えましたが、自分の力がクリオのこれからの未来に必要とされるのであれば、まずは出来る努力をしてみようと考えました。
そこで私がまず始めたことが、「一番働く」ということでした。
当時は私が一番若かったからこそ、年配の方にも認めていただけるように、とにかく訪問現場に足を運び経験量を短期間で増やす努力をしました。状況判断力を磨くためにも、緊急訪問も積極的に対応し様々なケースの経験をさせていただきました。
またクリオには子育て真っ只中のスタッフが多数在籍しています。
私自身も双子の娘を育てる父親であり、子育てをしながら仕事を続ける大変さは知っています。子育てをしながら「働き続ける」ためにも記録等の訪問に付随する業務を効率的に行うためにICTの活用が必要であると考え、ICT環境の整備を積極的に行いました。
現在は訪問に付随する全ての業務はほぼiPad一台で完結する状況となっています。記録業務等を訪問の合間に行える状況となり、チャットツール上でご利用者の情報共有が出来るようになった分、かなりの無駄な時間が削減されたのではないかと考えています。その時間を家族やプライベートの時間に繋げる。これは私にとって大変やり甲斐のある仕事です。
スタッフを大切にできるからこそ、利用者様も大切にできる。
この業界にいると「利用者様ファースト」という言葉をよく耳にしませんか。私は「利用者様ファースト」は「スタッフファースト」が前提としてあるからこそ、成立する言葉だと考えています。
利用者様ファーストだけになると仕事と育児の両立が難しくなったり、休みが取れなかったりする等、様々な問題が出てきます。
このような状況で、本当にご利用様に最高のサービスを提供できるのか。
私は難しいと思います。
人を多く採用することで、利用者様一人ひとりの時間だけでなく、スタッフの時間も確保できる。自分も家庭も大切にできる働きやすい環境だからこそ、心から利用者様に寄り添えるのだと思います。
私達は「良い看護をしたい」という想いを持っている方と一緒に働きたいと考えています。
訪問看護未経験の方でも、スタッフ全員で支えます。
看護の道に進むと決めたあの頃の自分に誇れる看護を、一緒に考えましょう。